今日はなのはなの中川理事長が参加された講演会の感想です。
保護者の皆さまは毎日、めまぐるしく過ごしておられる事かと思いますが、ぜひほんの少し時間がとれたらこうした講演会や勉強会に足を運んでみて下さい。
多くの気付きが得られるような内容の講演会や勉強会が様々な場所で開催されています。
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11月18日~20日
日本LD学会の第25回東京大会(場所はパシフィコ横浜)が開催されました。
このような大きな大会があるたびに各地でご活躍されている教育・心理・医療の専門家や先生方、保護者の皆さまのたゆみない努力と熱意に感動させられます。
講演・シンポジウム・ポスター発表が盛りだくさんで、どこに参加するかいつも迷ってしまいます。
その中で、大会企画シンポジウム「青年期・成人期の課題と親の願い」に参加しました。
主な内容は就労の話でした。
現在、障害者雇用率は2.0%(50人以上の企業)と決められています。我が子もその枠の中で就労することが出来ました。
最近では特に精神障害者の雇用が毎年20%増となっているそうです。
今後も雇用率は上がっていくようですが、重要なのは障害者を何人雇っているかではなくその仕事が本人にマッチングしているのかどうか、そこを評価すべき。インターンシップ制度などを使い、自分に合う仕事を見つけて欲しいとの事でした。
また、途中で不適応を起こした場合にも相談できる場所があります。
我が子も卒業前に障害者就業・生活支援センターに登録しました。就労してからも時々アンケート用紙が送られてきて、それにこたえる形で様子をお知らせしています。また、生活面でも困りごとがあればサポートを受けることが出来るので心強い相談機関となっています。
一方、このような話題もありました。
小さい時に発達の遅れがわかり医者から「大学に進学するのは難しい」と言われた親。
あきらめきれず、とにかく「大卒」を目標に親子で頑張ったそうです。その夢はかなえられましたが、そこから先はノープランだったためどうしてよいかわからなくなってしまったそうです。
とかく現在の「困っっていること」ばかりに目を奪われ、それに対処する毎日。なかなか将来の事まで見通せないことは私にも当てはまります。
しかし、学校に通っているときから職業に就くための準備は始まっているのです。
講師のお一人から
「働かなくても充実した生活ができればよい」というのは余生に取っておき、「働くからこそ社会参加ができる」としていくべき
…のお言葉がとても納得でき、印象的でした。
他にも内容盛りだくさんで伝えきれませんが、
自分自身ちょっと立ち止まって考える時間をいただけた、有意義な大会でした。