• 講演会に行ってきました2015年03月01日更新

    ~今回は厚木なのはな理事長 中川によるご報告です~

     

    2月18日(水)厚木市文化会館で開催された
    「障害者権利条約講演会~差別の実態と合理的(求められる)配慮について一緒に考えよう~」
    に行ってきました。
    昨年1月、日本は障害者権利条約を批准しました。2007年に署名してから実に6年半後の事です。
    その間、国内では障害者基本法の改正、障害者総合支援法の成立、そして2013年には障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律、いわゆる「障害者差別解消法」の法律が成立しました。
    条約の批准から1年が過ぎましたが、障害者の暮らしはどのように変わってきたのでしょうか。
    昨年は、この条約に盛り込まれている「合理的配慮」の言葉をよく耳にしました。
    合理的配慮とは、行政機関等や事業者が社会的障壁を除去するための必要かつ合理的な取組のことで、実施に伴う負担が過重でないものとされています。
    たとえば、車いす利用者のために段差をなくすこと、筆談、手話などによるコミュニケーション、わかりやすい表現を使って説明するなどの意思疎通の配慮、障害の特性に応じたルール・慣行の柔軟な変更等が挙げられています。
    私は、この合理的配慮について、この他にもどういったことが可能なのかと日々考えています。
    どのような工夫があれば、生活や仕事の上でより過ごしやすくなるのか、当事者の方々からぜひお話を提供してもらいたいと思います。
    ちょっとした配慮でも、時にそれがとても役に立つということがあるかもしれません。
    そういった積み重ねをしていきながら、互いに成長していける社会になることを祈っています。
    次回は、
    後半に行われた当事者の方々がパネリストになったシンポジウムで、感じたことを書きたいと思います。