• なのはな定例セミナーを開催しました!2016年06月13日更新

    昨日の6月12日(日)に、ぼうさいの丘公園研修室にて、なのはな定例セミナーを開催いたしました。

     

    28年度第一回目のテーマは「知能検査について」でした。

     

    お子さんに適した環境を整えるために、まずはお子さんの特性や困っている事を知るために「知能検査」をお子さんに受けさせた経験がある、という保護者の方がなのはなには多くいらっしゃいます。(ほとんどの方が該当しているかと思います)

    病院や、児童相談所や、療育施設など様々な場所でこうした検査を受ける機会がありますが、その結果の数値に困惑したり、イマイチその結果から何に繋がっていくのか、などが見えず、細かい説明を受ける機会は少なかったと思います。

     

    なのはな指導員で、臨床心理士の山村文指導員による今回のセミナーは、「知能検査とは?」という所から、わかりやすく丁寧に検査の種類、結果から見えてくる事、検査と結果のズレなどのお話しを聞く事ができました。

     

    大切な事はその数値よりも、差にばらつきがどのくらいあるのか、という事だそうです。

    すごく得意な事、すごく苦手な事、その差が大きい状態ですと、何よりお子さん本人が苦しいですよね。

     

    検査の結果からお子さん本人の困り感を理解し、将来を見据えた知的面だけではなく、お子さんの力全体を伸ばしていけるような関わりや言葉がけを周りがしていく事が重要との事です。

     

    ご参加いただいた皆様にご記入いただいたアンケートの中にも、「今後は本人の困り感を理解しながら関わりを持っていきたい」、「これまでは検査の数値にとらわれていた」、「検査を受ける事が子どもにとって非常に大変な事であるという事を理解できました」、というようなご感想が多くありました。

     

    こういう意味があるので受けている検査、と親が理解しているのとしていないのでは全く捉え方が違ってくるものだと実感しました。親としてはぜひ、検査の結果だけでお子さんの力を評価してしまう事がないようにしていきたいですね。個人的には確かに、「○○年齢は2歳くらいです」とだけ告げられると、正直、ショックを受けた頃もありました。判定を出すのみの基準、バラつきをみる事を重視としている検査、各方面で検査の意味があるという事がわかりました。お子さんにとって一番近い距離にいる親が、どう捉え、どこに目を向けるか。

    もしも、周りに捉え方が偏っていて気落ちなどしている親仲間がいた時には、「こういう事らしいよ」とお話ししてあげてほしいと強く感じました。

    何年も前の自分自身にも、心配をしていた家族達にも、教えてあげられていたら捉え方がもっと早くに違っていたなぁ~…と、思ったりなどしたのでした。。。