3月13日(日)、依知南公民館にてなのはな定例セミナーを開催しました。
今回はNHKニッパツ(日本発条株式会社)の特例子会社、「株式会社ニッパツハーモニー厚木営業所」の市場所長を講師としてお招きし、特例子会社でのお仕事についてお話しいただきました。
16名の方にご参加いただきました。まだお子さんの年齢が小さいという保護者の方にもご参加いただき、関心の高さが素晴らしいなと感じました(^^)
今回のテーマは「自分の将来は自分の手でつかもう」~就業前に身につけておきたい事~ でした。
障がいを持っている人達の「自立」と「社会との共存」を目指してどのような事を身につけておく必要があるのか?家庭で今から教えていける事はどのような事なのか? そのような事をとてもわかりやすくお話しいただきました。
会社で働くにあたり、
・働く前に求められているもの
「やる気」進んで色々な事にチャレンジし、集中して取り組める人
「元気」挨拶、返事が大きな声で出来て、機敏に行動がとれて明るい人
「根気」指示した事を最後まで行い、途中で投げ出さない。人の話を最後まで聞ける人
「協調性」決まりが守れてみんなと仲良くできる人
「目標」何をやるか明確な目標を持っている。予定を理解し、トラブル時の「報、連、相」ができる人
・会社では許されない人
◆指示に従わない
◆ルールを守らない
◆人に迷惑をかける
◆みんなと仲良くできない
◆わがまま
・企業で働くために必要な事
1.自主通勤ができること(送迎は企業では行いません)
2.ある程度の身辺自立ができること(身の周りのことが一人で出来る)
3.働ける基礎体力があること(体調がいいから行く、疲れているから休む、では企業ではNG)
4.働く意識、意欲を持つこと(一番重要な事。社会人として給料をもらおう、という気持ちを持つ。)
5.支持されたことをすぐに行動に移すことができる
6.家庭の協力、支援が不可欠(定着支援。家庭が企業任せではダメ)
・就業前に身につけておく事
〇言われなくても身だしなみを清潔にする、約束した事を守る、言葉使い、など気をつけられる。
〇社会人としてのマナー、エチケットを身につけておく。(電車、バスなどの車内でのマナー)
〇自分の思うとおりにならない事がある、ということを知っておく。(待つ、がまん、根気)
〇働きたいという気持ちを持つ。(学校と会社の違い)
〇健康管理(不規則な生活習慣は注意散漫で怪我を招いたりストレスの原因に。太りすぎると疲れやすくなり8時間就労が困難に)
・企業と家庭の役目
企業は仕事を教えるところ、家庭は社会人としてのマナー、エチケット、生活習慣を就労前に教えるところ。
意欲を持つ、という事が一番大切だとの事でした。会社は働きに行く所、つらくても頑張る、教えられた事を処理する、本人の働く意欲が旺盛であれば職業能力がなくても仕事は覚えられ務められるとのお話しでした。
しかし最後に、就職しても就労が困難になった際に余力を残して次につないであげることも大切にしているとのお話しがありました。本人にとって今、何を行う事が適切なのかという事を援助センター、保護者、養護学校などと連携をしている中で対応を協議する支援体制が整えられているそうです。
社会に出てもネットワークが作られているという事を初めて知り、安心できた方も多かったようです。
お話しを聞いた中で、まだまだたくさんの事を自分の子どもにも教えていかなくてはならないと実感しました。
仕事をしたいという気持ちを育てていくことは、まさに家庭の中で少しづつの積み上げが必要となりますね。
新年度に向けて、親として家庭の中で子どもに教えていきたい課題をいくつも気づかされました。少し早めの春休みの宿題をもらう事ができたので具体的な事を丁寧に進めていこうと思いました!
なのはな指導員も今回のセミナーに参加させていただきました。療育の中でもさらにうまく取り入れていきたいと思います。小さな芽が数年後には元気いっぱい大きく育ちますように(^^♪